テロワールを追求する
新世代アルティザン・シャンパーニュ
拠点:シャンパーニ地方/ムーシー村
栽培:有機農法
創業:1683年
所有畑:8ヘクタール
当主:15代目 兄Mathieu Crété(マチュー・クレテ)、妹Blandine(ブランディーヌ)
エペルネから車で5分のムーシー村に拠点を構えるクレテ・シャンベルラン。コート・デ・ブラン地区とマルヌ渓谷の11の村にまたがる8ヘクタールの所有畑の88区画を所有。88区画それぞれに醸造してテロワールを表現したシャンパーニュ造りを追及しています。
家族の歴史は17世紀に遡ります。1683年にブドウ栽培を始め、クレテ家とベルラン家の結婚により1887年にシャンパーニュの醸造を開始しました。時代を経て15代目のマチューと妹のブランディーヌが受け継ぎ、2020年に「クレテ・シャンベルラン」の名で新たなスタートを切ったばかりです。現在はコート・デ・ブラン地区(※)とマルヌ渓谷で11の村に8ヘクタールの所有畑から11種類のシャンパーニュをリリースしています。
醸造は、全てのシャンパーニュはテート・ド・キュヴェ(一番搾り※1)だけを使用。プレスした果汁は16℃に管理されたステンレスタンクで10〜12日間発酵させ、その後澱とともに熟成し瓶詰め、二次発酵を行います。醸造過程での介入は最小限で、SO2の使用も最小限。特筆すべきは、88区画に分かれた区画毎にそれぞれ醸造するという徹底したこだわりを持っていることです。どのキュヴェも、長年の努力と試行錯誤の結果、独自の風味と個性を持っています。
※テート・ド・キュヴェ:ブドウを圧搾する時に初めに得られたいわゆる1番絞り、2,050ℓの果汁。Yuka Selecitonsのシャンパーニュの輸入元は全て1番絞りだけを使用しています。
ところで、「アルティザン(職人)」によるシャンパーニュとはどのようなものなのでしょうか。当社の考えでは以下の通りです。
かつてこの地方は冷涼な気候のためブドウが熟しにくく、主に大手メゾンや協同組合がどのヴィンテージでも均一な商品を生産してきました。しかし、時代が進むにつれ、収穫年や土地の違いに注目が集まり、“テロワール”を追求する生産者の存在感が増しています。現在では、大手メゾンとRM(レコルタン・マニピュラン)と呼ばれる小規模生産者の間で、それぞれのミッションや哲学が多様化しており、テロワール※を表現した高品質なシャンパーニュ造りをするRMが増えています。マチューとブランディーヌは、まさに日々テロワールに向き合うアルティザンの造り手です。
※土壌がワインに与える影響については科学的に解明されていない部分も多いですが、人間の味覚ではその違いを感じ取ることができます。
クレテ・シャンベルランの11種類のキュヴェは、哲学やテロワールによって3つのシリーズに分かれています。どれも背景のストーリーを語る個性の際立つものばかりです。
✅コレクション1683
両家が創業時に実践していたシャルドネとムニエのアッサンブラージュへのオマージュ。
✅CDB(コート・デ・ブラン)
シャルドネ単一品種によるブラン・ド・ブランのシリーズ。
✅Aromanescence(アロマネソンス)
特別な魅力を持つヴィンテージや畑に捧げられた、芸術的なシリーズ。
クレテ・シャンベルランは、既に地元エペルネやランスのワイン関係者、愛飲家の間で注目を集め始めています。それもそのはず、一口飲むだけで驚かされるようなクリアで高品質、輪郭のはっきりとしたシャンパーニュだからです。この素晴らしいシャンパーニュの造り手がYuka Selectionsに加わったことは、大きな喜びです。そして彼らは間違いなく、新たな時代を牽引する“リーダーシップ”を担う存在となるでしょう。
1683 Collections
70% シャルドネ、30%ピノ・ムニエ
ベースワインは2019年65%と2016-2017年のリザーヴワイン。ドザージュ4.5g/L
瓶内熟成 36か月、デゴルジュマン2023年3月
1683 Collections Origine
70% ピノ・ムニエ、30% シャルドネ
ベースワインは36%2019年+2016-2018年リザーヴワイン。ドザージュ 5.5g/L
瓶内熟成 36か月、デゴルジュマン2023年4月
CDB 1er Cru 2017年
瓶詰2018年4月、瓶内熟成48か月、デゴルジュマン2024年12月、ドザージュ3g/L
生産本数:4,000本
CDB Les Mazaux 2016年
Aromanescence
アロマネソンス・シリーズ
Eclipsis 2018年
Quintile 2013年
TDN 1.114 2017年